健診などで高血圧を指摘され来院されたら、日を変えて何度か診察室での血圧を測定し、可能なら家庭でも血圧を測ってもらいます。
高血圧が確認されたら。血圧値以外の心血管病の危険因子の評価、臓器障害の有無、二次性高血圧症に関係する検査などを行った後、投薬を行います。
原発性アルドステロン症、その他の二次性高血圧症が疑われる場合や、悪性高血圧症などで緊急を要する場合は紹介します。
糖尿病は、インスリンの分泌が悪くなっているのか、インスリンの働きが悪くなっているのか、さらに合併症の有無などを検討して投薬(経口糖尿病薬)を行います。経過中コントロール不良の場合はインスリン治療の導入を検討します。SMBG(血糖自己測定)も指導しております。
脂質異常症は冠動脈疾患の既往や、糖尿病、慢性腎臓病、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患などを有している場合などにはLDL-コレステロールを低下させる薬物治療を積極的に行っております。それ以外の場合でも動脈硬化性疾患の発症リスクを評価して治療を開始します(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版に準じて)。
狭心症や心筋梗塞でカテーテル手術、冠動脈バイパス手術を受けた方の薬物療法が中心です。
心房細動に対しては心エコー検査で基礎疾患の有無を検討します。さらに正常な脈にもどすように抗不整脈薬を投与したり、心不全予防のため正常の心拍数に近づける薬を使用します。血栓塞栓症を併発する危険度が高い場合には、抗凝固薬の投与などを行っております。
加齢や動脈硬化の進展に伴い大動脈弁狭窄症などを併発する患者さんが時々認められておりますが、心エコー検査などで重症度を評価して、進行した場合には連携医療機関を紹介しております。
その他心筋症、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤などを診る機会もまれにありますが、同様に紹介しております。
主として気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを中心に診ております。
長引く咳を訴えて来院される方も時々いますが、対応可能と考えます。
まれに、肺炎、間質性肺炎、肺がん、自然気胸、などを診断することもありますが、必要に応じて連携している医療機関を紹介しております。
内視鏡検査で胃炎、または内視鏡検査、造影検査で胃潰瘍・十二指腸潰瘍などが確認された場合はピロリ菌の検査(尿素呼気試験、ヘリコバクター・ピロリIgG抗体法など)、除菌治療を行っております。
便秘に対しては従来の浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど)、刺激性下剤(センノシドなど)などに加えて、近年新たに開発された上皮機能変容薬(ルビプロストン、リナクロチド)、胆汁酸トランスポーター阻害剤(エロビキシバット)などを処方する場合もあります。
大腸がんなどの2次性便秘が疑われる場合には病院を紹介します。
健診で肝機能異常を指摘され、来院される患者さんも時々みられます。エコー検査や詳しい血液検査などにより、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、アルコール性肝障害、ウイルス性肝障害、自己免疫性肝障害などの鑑別を行います。NAFLDが疑われる場合には肝線維化の程度をFIB-4インデックスなどを用いて確認し、高値の場合は経過観察としております。
血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えたら「高尿酸血症」と呼びます。高尿酸血症の状態が長く続くと痛風発作などの症状を引き起こします。
痛風発作時には痛みを抑える治療のみを行います。発作中に尿酸値を下げる治療を行うと痛みが長引く恐れがあり、痛みがおさまってしばらくしてから治療を開始します。
痛風発作の既往がない場合でも、血液の尿酸値が9.0mg/dL以上と極端に高い場合、尿酸値が8.0mg/dL~9.0mg/dLの場合でも、腎障害・高血圧症その他の合併症がある場合には治療を考慮します。(高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン2019年版に準じて)
かぜ症候群(急性鼻副鼻腔炎、急性咽頭炎、急性気管支炎、感冒)の中でも、特に感冒の場合や急性下痢の場合は抗生物質・抗菌薬の投与を極力ひかえております(薬剤耐性の観点から)。
いずれの場合も漢方薬を好んで処方しております。
インフルエンザ抗原、マイコプラズマ抗原、ノロウイルス抗原などの検査を行っております。
膀胱炎、腎盂腎炎などの尿路感染症が疑われた場合には、尿中蛋白・潜血に加え、尿中亜硝酸塩、白血球反応(エステラーゼ活性)などを測定しております。
バセドウ病、橋本病が中心で、まれに亜急性甲状腺炎などを診ることもあります。
また、頸動脈エコーの際に甲状腺に腫瘍が見つかることもあり、悪性が疑われる場合は関連医療機関を紹介しております。
禁煙を希望されて、ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)5点以上(スクリーニングテストはこちら)、その他の一定の条件を満たせば、保険で禁煙補助薬による治療が可能です。
禁煙補助薬にはニコチンを含まない飲み薬(チャンピックス)とニコチンを含んだ貼り薬(ニコチネルTTS)があり、それぞれ特長があります。
(くわしくは禁煙治療のホームページをご覧下さい)
※チャンピックスは一部の製品においてN-ニトロソバレニクリンが検出されたため、現在出荷が停止しております(令和4年1月現在)。出荷が再開された時に再度お知らせします。
インフルエンザ、肺炎球菌、水痘(帯状疱疹)を初め各種の予防接種を行っております。
肺炎球菌ワクチンには23価莢膜多糖体ワクチン(PPSV23、ニューモバックスNP)と13価結合型ワクチン(PCV13、プレベナー13)がありますが、近日中に15価結合型ワクチン(PCV15、バクニュバンス)も使用可能となります。当院では定期接種、任意接種共にPPSV23のみを使用しております。PPSV23は、初回接種から5年以上経過していれば再接種が可能であり、希望があれば再接種も行っております。
50歳以上の方には帯状疱疹の発症ならびに重症化予防のため水痘生ワクチンか乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の接種を行っております。水痘生ワクチンは1回接種(皮下注)で、免疫抑制をきたす治療を受けている患者さんには接種できません。一方、乾燥組換え帯状疱疹ワクチンは免疫抑制患者さんにも接種可能で、より有効性が高いことが報告されております。ただし2回接種(筋注)で、接種費用もより高額となっております。
60歳以上を対象としてRSウイルスワクチン接種を開始しました。
特に基礎疾患(喘息、COPD、うっ血性心不全、冠動脈疾患、糖尿病など)があると、RSウイルス感染症の重症化リスクが高いとされています。
(料金はこちら)
仙台市の健診(特定健診、基礎健診、前立腺がん検診、肝炎ウイルス検査、風しん抗体検査)、職場の健診(料金はこちら)、有料老人ホーム入所のための健診などを行っております。
当院通院中で来院が困難となった場合には往診または訪問診察を行っております。
緊急でない場合は、診療が終了した平日の夕方6時以降または外来休診時の土曜日の午後、日曜・祭日などに行っております。
介護が必要となった場合は、介護保険申請のための主治医意見書の作成も行っております。